コットンってどれくらい環境に良いの?
コットンって天然繊維なので良いイメージがありませんか?
実際にコットン製品ができるまでの環境に与えるダメージはどれくらいなのでしょうか?
コットンは天然繊維なので、合成繊維よりエコなイメージがありませんか?
ですが、実際はポリエステルやナイロンに比べ製造過程での環境負荷は大きいのです。
コットンの環境に与える影響はどこの国でどの様に生産されたかで大きく違うのですが、ポリエステルに比べ約3倍にもなるそうです。
例えば一枚のTシャツに使われるコットンの栽培に、平均2700リットルの水が必要。
大量の水の消費は水資源の減少、生態系に影響を与えることが問題になっています。(*1)
そして、綿花の栽培には他の作物に比べ大量の農薬が使われています。
2017年時点では綿花の栽培面積は地球上の農地の3%程度ですが、世界で消費される割合は窒素肥料とリンの4%、殺虫剤は16%、除草剤が7%にもなるそうです。(*2)
農薬の使用は土の中の微生物が減ってしまい、最終的には土地が痩せてしまいます。
そして生産を増やすため貴重な森林が伐採されてしまうのです。
その上農薬は水に溶けやすいので、水に流され水質を汚染し生態系を破壊…と環境に与えるダメージが大きいです。
ではコットン製品を避けたほうが良いのでしょうか?
合成繊維は最近になって注目されているマイクロプラスティックによる水質汚染のの問題があります。
また、プラネタリー・バウンダリーを研究している科学者によると、化石燃料に頼った経済活動は2050年までに脱却すべきとしています。(*3)
コットンはマイクロプラスティックの問題はなく、生分解性があり、合成繊維に比べリサイクルしやすい素材です。
オーガニックコットンという選択
Better Cotton Initiative (BCI)の活動報告 (2018年ー2019年)を見てみると、BCIのトレーニングを受け、よりサスティナブルな方法で栽培されたコットンは、トレーニングを受けていない従来の方法で栽培されたコットンに比べ、15%も水の使用量を抑えられたとのこと。
オーガニックコットンの中には環境に与えるインパクトが40%程度にまで抑えられているものもあるそうです。
レインコートや合羽など合成繊維のほうが好ましいアイテムでないかぎり、環境に配慮されたオーガニックコットン製品のほうが良い選択だと思われます。
ですが、世界に流通しているコットンのうちオーガニックコットンは1%にも満たないのが現実。
その他にもリサイクルされたコットン製品など環境に優しい選択はあります。
これらの環境に優しいコットンの流通量が、従来のコットンより多くなると良いですね。
ちょっと環境に優しいオーガニックコットンのお買い物はこちらから
出典・参考
*1
WWF/「コットンって環境に悪い?サスティナブルファッション視点でのコットンの生産と利用 」2021年03月12日
*2
Global Fashion Agenda & Boston Consulting Group
「PULSE OF THE FASHION INDUSTRY」2017年
*3
J.ロックストローム、M.クルム著/「小さな地球の大きな世界」/丸善出版株式会社/平成30年7月30日発行
Kate Fletcher &Lynda Grose 「Fashion & Susrainability 」Laurence King Publishing, 2012年


